補助箸は箸トレーニングにならない!?こどもが普通の箸を使えるようになるには?
2015/08/20

補助箸は箸トレーニングにならない!?こどもが普通の箸を使えるようになるには?

先日、2歳児のママ友から聞いた、「補助箸は上手に使えるんだけど、普通の箸を持たせるとまったく使えないんだよね...」というお悩み。「うちの子が普通の箸を使えるようになったのは4歳近くだよ〜」と脳天気に返したものの、ママ友は深刻そうな表情。周りのママ友に聞いてみると、「普通の箸をどうやって覚えさせればいいのか悩んでいる(悩んでいた)」という声が! そこで、答えを求めて、発達心理学者の大宮明子先生をたずねました。

補助箸は手指が未発達でも使える道具

大宮先生によると、「大人でも4割の人は箸を正しく使えていないというデータがあるくらい、箸は難しいんですよ。箸を使い始めるのは3歳くらい、正しく使えるようになるのは6歳くらい。2歳だと手指の発達段階として、まだ難しいかもしれませんね」とのこと。

一般的な食事の道具のステップとしては...

【STEP1】スプーンを上から握る

持ち手を上からガシッとわしづかみ。最初は手と口の距離もうまく測れないので、こぼすこともしばしば。

【STEP2】 スプーンを下からつかむ

握って使うことに慣れてくると、下からつかむように。大人と同じ持ち方で食べられるようになっていく。

【STEP3】箸を使う

箸を5本の指で器用につまみ、2本の箸を動かして、箸の先端で食べ物を挟めるように。

この【1】→【2】は自然にできるようになるけれど、【3】の箸は、5本の指を別々にコントロールしなければ使えないので、とても難しいとのこと。一方、補助箸にはつまみやすくする補助器具がついているため、手指が未発達でも使える、ということなのです。

つまり、「補助箸が使えるからといって、普通の箸が使えるようにはならない」ということなのだとか! 

箸の練習は、ピースサインができるようになったら

大宮先生は、「箸は手指が発達してから練習したほうが、短期間で正しい持ち方を習得できます。まずはスプーンを大人と同じ持ち方で上手に使えるようになること。そして、ピースサインができるようになってから始めるとスムーズですよ」とアドバイスくださいました。

ピースができるということは5本の指のコントロール力がついた目安になるそう。

また、シールをめくる、小さなブロックを組み立てる、小さなパーツがついたおもちゃで遊ぶなど、「つまむ遊び」をたくさんすると、手指の発達が進むそうです。

最後に大宮先生は、「箸は単に食べるための"道具"なんです。無理に練習させて、食べることが嫌いになってしまうのが一番困りますよね。幼児期は『食べるって楽しい!』という気持ちをしっかり根付かせてあげるほうが大事。箸はあまり焦らないでくださいね」と笑顔でメッセージをくださいました。

なるほど、補助箸はトレーニングのためというよりも、「大人みたいに箸で食べてみたい!」「箸で食べられたらうれしい♪」という、こどもの意欲を満たすサポートツールだと考えるといいのかも。みなさん、無理せず、焦らずに行きましょうね〜!

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監修:大宮明子[おおみや あきこ]

十文字女子学園大学 人間生活学部幼児教育学科 准教授。専門は発達心理学・認知心理学で、特にこどもの思考の発達、乳幼児期の親子の関わりを研究。主な著書に『幼児期からの論理的思考の発達過程に関する研究』(風間書房)。

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執筆者プロフィール

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Dai

エディター&ライター、(株)ケイ・ライターズクラブ在籍。小学生の娘がいます。並外れて涙腺が弱く、ニュースやCMで泣くのは日常茶飯事、『ぼよよん行進曲』は涙で歌えません。好きな言葉は「ママありがとう」、嫌いな言葉は「ママもう起きて!」

補助箸は箸トレーニングにならない!?こどもが普通の箸を使えるようになるには?

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