おやつ=お菓子ではない!?管理栄養士に聞く、上手なこどものおやつのあげ方
2015/09/07

おやつ=お菓子ではない!?管理栄養士に聞く、上手なこどものおやつのあげ方

こどものおやつって、何をどれくらいあげればいいのか迷いますよね。
「欲しがるだけあげていいの?」「スナック菓子はダメ?」など疑問もいっぱい。
そこで、おやつの上手な取り入れ方について、長年食育に力を入れている新渡戸文化子ども園で管理栄養士を務める鮑子奈緒美先生にお話を伺いました。

食事で不足気味な栄養をおやつでカバー!?

おやつというとケーキなどの甘いものが頭に浮かびますが、「幼児のおやつは食事で足りない栄養を補うものなので、おやつ=お菓子ではないんですよ」と鮑子先生。
そもそもおやつの意味が間違っていたようで...。
それでは、おやつにはどういったものがよいのでしょう? 「果物やいも類、おにぎりやパンなどの穀類、乳製品などがおすすめです。お子さんの食事を見て、足りていないと思ったものをおやつに出すといいですね」とのこと。

やっぱりおやつにチョコやスナック菓子はよくないのでしょうか?
「チョコは歯にくっついて虫歯になりやすく、スナック菓子は幼児には塩分や油分が多いので避けたいですね。でも、たとえばお友達の家で出されたときなど、たまになら大丈夫ですよ」。大事なのはそういったおやつを習慣にしないということなんですね!

1、2歳のおやつの量は1日1回・バナナ1本分(100kcal)が目安

こどもに「もっと食べたい!」とせがまれると、つい「じゃあ、ちょっとだけ」とあげてしまうことも。おやつはこどもが欲しがるだけあげてもいいのでしょうか? 「おやつは1〜2歳なら100〜150kcal、3〜5歳なら200kcalが目安です。欲しがるだけあげるのは次の食事に響くのでやめたいですね」。100kcalというとご飯ならお茶碗約1/2杯、食パン(8枚切り)なら1枚、バナナなら1本程度。市販のお菓子はパッケージのカロリー表示を参考にしてみると良いですね。

それから、仕事や外出で夕飯の支度が遅くなると、こどもの「おなか空いた~!」の声に「これでも食べておいて」とその場しのぎで与えてしまいがち。そんな場合は、野菜スティックや果物など、食事にそれほど響かず、食べ応えがあるものをあげて時間稼ぎをするのがおすすめとのこと。ちょっとした工夫で食事をおいしく食べさせることができそうですね。

こどもでも簡単に作れちゃう! 幼稚園で大人気のおやつレシピ

最後に鮑子先生に家庭でも簡単に作れるおやつレシピを教わりました。
幼稚園でも大人気のおやつだそうなので、ぜひお子さんと作ってみてください!

  • マカロニのきな粉和え
  • やわらかく茹でたマカロニにきな粉をまぶすだけ。とっても簡単だけどみんなが大好きな味です。

  • ぶんぶんおにぎり
  • こども用のお茶碗にラップを敷いてご飯をよそい、ラップをしぼって手でしっかり握り、ぶんぶん振り回せばできあがり。小さい子でも作れるので、こどもも大喜びのレシピです。

鮑子先生のお話を聞いて、おやつに対する考えが変わりました。こどもにとっておやつは食事と一緒! 身体をつくる大事なものなんですね。さて、今日のおやつは何にしようかな~。

鮑子奈緒美

監修:鮑子奈緒美[あびこ  なおみ]

新渡戸文化学園・新渡戸文化子ども園管理栄養士。東京文化短期大学(現・新渡戸文化短期大学)を卒業後、東京都中野区の小学校で10年間栄養士を務めたのち現在に至る。著書『子どもも家族もぺろり完食!新渡戸文化子ども園のすごい給食』(新潮社)では園児が絶賛する給食レシピや幼児食のノウハウを紹介している。

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執筆者プロフィール

窪和子

窪和子

小学生の娘をもつエディター&ライター。育児では寝かしつけが得意。必殺技は"和子窪のつまらない話"。政治や家計の話など、あえてこどもには興味のない話をして眠りに導く。こどもがなかなか寝てくれないとお悩みの方、ぜひお試しを!

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