健康
去年の夏の終わりのデング熱騒動。「外出時にはとりあえず長袖!」「公園には行くのをやめる」など、ビクビクして過ごしていたような...。 今年もデング熱について気になるところ。
そこで、東京都杉並区にある宮下小児科医院の院長、佐々木礼子先生に「デング熱対策」について伺いました。
まずは「デング熱」についての基礎知識から。
厚生労働省のホームページによると、「デング熱」とは、蚊が媒介して起きる感染症で、人と人の間では感染しません。蚊に刺されてから3~7日程度で高熱のほか、頭痛、目の痛み、関節痛の症状が見られるそう。
「大流行はしないかもしれませんが、今年もすでに、感染した人が報告されています」と佐々木先生。今年も外遊びは控えたほうが良いのかな...。「そんなに神経質になることはありません。大切なのは、できるだけ蚊からこどもを守るようにすることです」
では、具体的にどのような対策をしたらよいのでしょうか?
蚊の性質も頭に入れて、虫よけ対策!
佐々木先生によると、「虫よけグッズを活用するのはもちろんですが、蚊の性質を頭に入れて対策をとると効果的ですよ」とのこと。下記のポイントをおさえて、ママが蚊から守ってあげましょう!
- 蚊が活発になる、夕方の涼しい時間帯の外出は、なるべく避ける
- 高原や木が多いところなど、蚊が多い場所に行くときには、長袖&長ズボンで肌の露出を最小限に
- 蚊の発生源となる雨水や水が、家の周りにたまらないように注意する
- 汗をかくと蚊が寄ってきやすいので、汗をかいたらできるだけ拭いてあげる
「蚊に刺されてから3~7日程度で高熱のほか、発疹や嘔吐、頭痛、目の痛み等の症状が見られれば、デング熱の可能性もあるので、早めに主治医に受診に行きましょう」と佐々木先生。
「デング熱」と聞くと、ちょっと身構えてしまいますが、こどもの遊ぶ環境や蚊の性質に注意して、生活していきましょう。
監修:佐々木礼子[ささき れいこ]
宮下小児科医院 院長。日本小児科学会専門医 医学博士。東京女子医科大学卒業。東京大学医学部附属病院分院小児科で研修し、都内の病院などに勤務した後、東京都杉並区に宮下小児科医院を開業。著書に「赤ちゃんをぐっすりねむらせたい」(エクスナリッジ)などがある。
〈この記事を読んでいる人は、こんな記事も読んでいます♥〉
▶手軽さ?安全性?教えて!みんなが使っている虫よけ対策グッズ
photo:中川正子
この記事が気に入ったらいいね!しよう
hahacocoの最新情報をお届けします
Twitterでhahacocoをフォローしよう!@hahacocojpさんをフォロー