健康
最近では、紫外線のリスクを考えて、赤ちゃんの頃からの日焼け対策が大切だと言われていますよね。でも、こどもの紫外線対策って、なかなかハードルが高いと感じたことってありませんか? 長袖だと汗をかいてしまうし、あせもも気にしないといけないし...。日傘にサングラス、なんてさらに難関(というかほぼムリ?)ですよね。そうなると頼るべき必須アイテムは日焼け止め! とはいえ、「こどもの肌には負担になるらしいよ」、なんていうママ友からの情報も。何を基準に選べば良いのやら...。
そこで、日焼け止めの選び方から正しい塗り方、塗り直しのタイミングまで、こどもの紫外線対策のあれこれについて、日本に小児科を開設した先生によって創られた和光堂株式会社のスキンケア用品開発担当・須佐さんに話を伺いました。
乾燥から肌を守ることも大切な紫外線対策
「ママが塗るついでに、同じ日焼け止めをこどもに塗っているという方も多いと思いますが、できればこども用・ベビー用で紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを使うほうが良いでしょう。特に伸びの良い大人用のウォータータイプ、ジェルタイプの日焼け止めには、紫外線吸収剤を使っていることが多く、まだ未熟な肌にはアレルギーを起こすことも考えられます。こどものデリケートな肌にはあまりおすすめできません」と須佐さん。
じっとせず、なかなか日焼け止めを塗らせてくれないこどもには、ウォータータイプやジェルタイプの日焼け止めは素早く塗れて便利だと思っていたけれど...。
また、セラミドなどの保湿成分が配合されているかどうかも、日焼け止めを選ぶ際にチェック。
「紫外線を防止することも大切ですが、日ざしを浴びると肌の水分が蒸発しやすくなるため、肌の中のうるおいが逃げないよう、うるおいを与えて皮膚を紫外線ダメージから守る保湿成分が入っているものがオススメですよ」とのこと。
なるほど〜! 日焼け防止には"保湿"も大切なんですね。
SPF&PA値は、適材適所で使い分け
同じブランド、メーカーでも、SPF値とPA値が違うものが出ており、何を基準に選んでいいのか迷う...というのもママの本音ですよね。
須佐さんによると、「SPFとは、赤くなってヒリヒリする日焼けの原因になるUV-B波を防止することのできる指数。PAは、真皮にまで達しシワやシミの原因となるUV-A波をどの程度防止できるかを示した値です。なので、ちょっとしたお散歩などの外出なら、SPF19、PA ++程度で十分効果が得られると思います。海や山のレジャーや長時間の外遊び、屋外活動などには、SPF30、PA+++以上が安心ですよ」とのこと。
SPFもPAも数値が高いほうが効果的かな? と思いがちですが、高ければ高いほど肌に負担がかかるし、SPF値が高すぎても、伸びにくく塗りづらいこともあるのだとか。
日焼け止め選びが解決したら、最後は効果的な塗り方も知りたいところ! 須佐さんにコツを教えていただきました。
1.日焼け止めはケチらず、パッケージに書いてある適量を塗る!
パッケージに書いてある量だと、多すぎるイメージがありますが、しっかり塗ることが日焼け防止の第一歩です。
2. 塗り忘れやすいのは、耳!
顔や腕、足には、しっかり日焼け止めを塗るのに、耳や首周り、デコルテなどは塗り忘れがちなので、気をつけましょう!
3. 虫除けと日焼け止めはどちらを先に塗ってもOK
どちらが先でも後でも、効果に変化はなし。サッと肌を拭くシートタイプの虫除けだけは、日焼け止めを塗った後に肌を拭くと、日焼け止めを落としてしまうので、先に使うことを心がけましょう。
4. SPF・PA値に関わらず、2〜3時間おきに塗り直す
汗をかいたり、海やプールに入った後は、十分にタオル等で拭いてから、塗り直すことが重要です。
ただ、紫外線が強くて肌によくないから、といって全く陽に当たらないのも問題。日光浴にはビタミンDを生成し、丈夫な体にする効果も! だからこそ、日焼け止めで紫外線対策をばっちりして、こどもと一緒に思いっきり外遊びも楽しみたいですね。
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photo:中川正子
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