予防のカギは、水分とおにぎり!?知っておきたいこどもの熱中症対策
2015/07/22

予防のカギは、水分とおにぎり!?知っておきたいこどもの熱中症対策

太陽の日差しが強くなっている今日この頃。 外遊び大好き♡ なこどもたちは、暑さなんておかまいなし! でも、親としてやはりこの時期気になるのが熱中症ですよね。

今回は、熱中症対策について、杉並区にある宮下小児科医院院長の佐々木礼子先生に教えていただきました。

熱中症はどうして起こるの?

まずは熱中症が起こるメカニズムから。

「暑いときや運動したときに体温が上昇し、汗をかいたり、皮膚の血液の流れを増加させたりすることで、体温を調節しています。しかし、もっと高い気温にさらされると、体温の調整機能をコントロールできなくなり体温が上昇し、ぐったりしたり、けいれんを起こしたりします。これが、熱中症です」と佐々木先生。

さらに、こどもが熱中症になりやすい理由も教えていただきました!

  • 体温調節が未発達
  • 外気温の影響を受けやすい
  • 大人よりも背が低いため、地面の熱の影響を受けやすい

高温下での外遊びは十分気をつけたいものですね。また室内でも高温多湿な環境では熱中症になりやすいので、室内だからと安心してしまうと危険だそう。室内は見落としがちなので、特に注意したいポイントですね。

では熱中症予防は、どんな対策をとれば良いのでしょうか?

水分+○○○で熱中症予防を

「まず、大切なのは、汗で失われた"水分"をしっかり摂ること。こどもは楽しいと外で何時間でも遊んでしまうもの。自分で『のどが渇いた』と言えないこともあるので、ママがしっかりコントロールしてあげてください。おしっこがきちんと出ているかも、目安になるので確認してみてくださいね」と佐々木先生。

水分補給の基本ポイントは以下の通り!

・水分補給は、汗をかくときの前後に

寝る前、起床後、入浴前後、運動する前後など、こまめに水やお茶を飲むと効果的。

・飲む量はこどもが飲みたいだけ

個人差があるので、水分はこどもが飲みたいだけ飲ませてあげましょう。

また水分補給に加えて、覚えておきたいのが、「塩分と糖分を摂る」ことなのだそう。

「お茶やお水で水分を摂るだけでなく、ちょっと塩分の強いおにぎりなどを一緒に食べるようにすると良いですよ」と佐々木先生。おにぎりが、熱中症対策に一役買うとは!! こどものおやつにも◎なので、一石二鳥ですね♪

しっかりと熱中症対策を行い、夏の外遊びを思いっきり楽しみましょう!

監修:佐々木礼子[ささき れいこ]

宮下小児科医院 院長。日本小児科学会専門医 医学博士。東京女子医科大学卒業。東京大学医学部附属病院分院小児科で研修し、都内の病院などに勤務した後、東京都杉並区に宮下小児科医院を開業。著書に「赤ちゃんをぐっすりねむらせたい」(エクスナリッジ)などがある。

執筆者プロフィール

林美由紀

林美由紀

本が大好き、空想の中に生きる8歳の男の子(小2)と動物大好き、自由気ままな6歳の男の子(小1)の成長や新しい発見を日々体験しながら、バタバタ育児中のライター。「大雑把で不器用な母」なので、女性らしさと細やかさを手に入れるべく、人生修行中。

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