健康
こどもは蚊に刺されると、かゆみで患部をかきこわしてしまい、とびひなどの肌トラブルになることもしばしば。
でも、こどもに「かいちゃダメ!」と伝えても、なかなか我慢はできませんよね。一番の対策は、かゆみを抑えること! さっそくその方法について、中野こどもクリニック院長の中野康伸先生に教えてもらいました!
蚊によるかゆみがもたらす肌トラブルとは?
蚊にさされると腫れやかゆみを引き起こしますが、これは蚊の体液によってアレルギー反応を起こしているため。中野先生によると「アレルギー反応には個人差があり、患部が少し赤くなる程度の子から患部周辺がぷっくり腫れ上がり、腫れがひくと皮膚が黒ずんで跡が残る子までさまざまです」とのこと。
こどもは肌がやわらかく、かゆみでかきこわすこともあり、肌トラブルになることが多いそう。中野先生は「かきこわすと皮膚が傷つき、黄色ブドウ球菌などが感染してとびひを引き起こしたり、赤くただれたような状態になったりすることもあります。こうなると軟膏を塗るだけでなく、内服も必要になります」と話します。また、皮膚をかきこわすと神経が露出するため、かゆみがさらに増すという悪循環になることも。
こうした肌トラブルを招かないためにも、かゆみを抑えることが重要です。最短でかゆみを抑える方法は次のとおり!
最短でかゆみを抑える方法
1.流水で蚊の体液を流い流す
ごしごし洗うのは禁物。消毒液は必要なく、水道水で十分です。
2.ステロイド軟膏を塗って炎症を抑える
薬で炎症を鎮め、かゆみの原因を元から断つのが効果的。ステロイド軟膏は病院で処方してもらうのが安心です。
3.ガーゼで保護し、かきこわしを予防
絆創膏はかぶれることがあるので、ガーゼがおすすめ。また、発熱時などに使う冷却シートでもいいそうです。
これって効果あるの? 巷で聞かれるかゆみケア
"爪で患部にバッテンをつける"、"患部をたたく"といった、昔からなじみのあるかゆみケア。この方法も効果があるのか気になるところ。先生いわく「痛みでかゆみをごまかす方法でしょうか。これは意味ないんじゃないかな(笑)」とのこと。気持ちの問題だったんですね...。
ちなみに石けんで洗う方法については、「石けんをよく泡立て、界面活性作用で蚊の体液を洗い流すというのなら一理あります」と話していました。
正しいケアを実践し、こどもをつらいかゆみから早く解放してあげたいですね!
監修:中野康伸[なかの やすのぶ]
中野こどもクリニック院長。医学博士。1994年の開院以来、多くのこどもの健康を見守り、ときに保護者からの育児相談を受けながら、地域に根ざした"ファミリードクター"として活躍。また、育児や教育関連の雑誌や書籍の監修にも多数携わる。
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