風邪をひくのはこどもの仕事!こどもの風邪との向き合い方
2015/09/24

風邪をひくのはこどもの仕事!こどもの風邪との向き合い方

これから寒くなってくる秋冬、ママの心配事と言えば、こどもの風邪。熱が出ていなくても、鼻水などの風邪症状は、気になりますよね。「病院へ行った方がいいかな?」と悩んだりも...。

そこで今回は、風邪の対処法について、国立成育医療研究センターの大矢幸弘先生に伺いました。

風邪なら病院に行かなくても大丈夫! 「風邪じゃないかも?」は病院へ

「そもそもこどもにとって、風邪をひくのも仕事のうち。風邪は自然に治るものですから、病院に行く必要はありませんよ。せっかく身体が頑張って、熱、せき、鼻水などを出してウイルスをやっつけようとしているんですから、治るのを待てばいいんですよ。逆に、咳がひどかったり、下痢が続いたりするなど『風邪じゃないかも?』と思ったときは、心配ですから受診してください」と大矢先生。

これまで私は、「風邪をひいたから、病院で薬をもらわなきゃ」と受診していましたが、「風邪薬は風邪を治す薬ではなく、症状を抑えるための薬です。かえって、そのせいで免疫を下げて治りを遅くしてしまうこともあります。私はこどもの免疫を強くして早く治すために、風邪薬や解熱剤は処方しないんですよ」というお話を聞いてビックリ!

免疫アップで風邪を撃退! ホームケアのススメ

ホームケアの方法については、「かかり始めに免疫を上げるよう、身体の中と外から温めるのが重要です。食事はスープなどの温かいものを。高熱でなく元気があれば、湯船で身体を温めてあげましょう。鼻づまりも、湯気などの湿気で、鼻の繊毛の動きがよくなることが期待できますよ。ただし、出た後に湯冷めしないように、部屋の室温調節を忘れずに。それと、免疫を下げるひとつの要因はストレスですから、こどもの前で夫婦ゲンカをしないでください(笑)」とアドバイスくださいました。

「未就学児は1年で平均5〜6回は熱を出す」のだそう。こどもはいろいろなウイルスの洗礼を受けて、自分の免疫を強くしていくんですね。

「こどもは風邪をひくのが仕事」なら、「ママは免疫を強化できるようにサポートするのが仕事」と考えるといいのかも。大矢先生のお話、目からウロコでした!

大矢幸弘

監修:大矢幸弘先生[おおや ゆきひろ]

東京都世田谷区にある、国立成育医療研究センター・生体防御系内科部アレルギー科医長。専門は小児アレルギー疾患全般で、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどに苦しむこどもの治療にあたっている。「こども自身の免疫力を下げてしまうような余計な薬は出しません」がモットー。

執筆者プロフィール

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Dai

エディター&ライター、(株)ケイ・ライターズクラブ在籍。小学生の娘がいます。並外れて涙腺が弱く、ニュースやCMで泣くのは日常茶飯事、『ぼよよん行進曲』は涙で歌えません。好きな言葉は「ママありがとう」、嫌いな言葉は「ママもう起きて!」

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