健康
かわいい前歯がちょこんと生えたら、こどもの歯磨きがスタート。さっそくドラッグストアに歯ブラシを買いに行くも、こども用の歯ブラシっていろいろあってどれを選べばいいのやら...。
そこで、今回は日本小児歯科学会認定小児歯科専門医、坂部潤先生にこどもの歯ブラシの選び方をお聞きしました。
歯の生え具合に応じたブラシを選び、2歳からは自分磨き用をプラス
市販の歯ブラシには対象年齢が書いてありますが、それはあくまで目安。歯ブラシはこどもの歯の生え具合に応じたものを選んでほしいとのこと。「前歯しか生えていない時期は歯を1本ずつ磨けるような小さいブラシのものがいいですね。奥歯が生えてきたらこども用歯ブラシのやや小さいブラシのものに替え、歯が生えそろったら通常のこども用歯ブラシに替えましょう」と坂部先生。柄が長いなど、親が磨きやすい歯ブラシを選ぶのもポイントなのだとか。
また、「2歳頃からは歯磨きの練習や習慣づけのために自分磨きを始めますが、お子さんが使う歯ブラシは別に分けたほうがいいですよ」とのこと。自分磨きにはこども自身が持ちやすく、柄が短めの安全なものを使うのが良いそう。また、こどもは歯ブラシを噛んでダメにすることが多いので、仕上げ磨き用とは別にしてほしいという理由も。
ブラシの固さは爪にあてたとき、しなるように広がるものがベスト
それから、「毛質はや柔らかすぎず、固すぎず、ほどよい固さでしなるようなものが理想」なのだとか。ブラシを爪にあてたとき、しなるように広がるものがよいそう。ぜひお子さんの歯ブラシをチェックしてみてください。
歯磨きで血が出ると「歯ブラシがかたいのかな」と思いがちですが、そういうケースは稀で、歯肉炎になりかけていることがほとんどだそう。「歯肉炎は1歳児でもなります。歯磨きでの出血はその部分が磨き足りないというサイン。しっかり磨けば数日で血は出なくなりますよ」と坂部先生。血が出るとぎょっとしてしまいますが、理由がわかれば安心して歯磨きができますね。
歯ブラシの替え時はブラシの広がり具合でチェック
歯ブラシは裏から見たとき、ブラシが柄からはみ出るくらい広がってきたら買い替え時。きちんと磨いていたら1カ月くらいでブラシが広がってくるそう。なので、逆に1カ月たっても新品同様なら磨きが弱い可能性も。「歯ブラシのあてかたはご自身が思っているよりも弱いことが多いですね。一度、歯ブラシを歯にあててみて、適度にブラシが広がり、歯の隅々まで磨かれているかチェックしてみてください」。
最後に坂部先生は「歯ブラシ選びで迷ったら、ぜひかかりつけの歯医者さんに相談してください。お子さんの成長や歯の発達に合ったものを薦めてくれるはずです」と話していました。歯ブラシは柄の持ちやすさ、ブラシの形と毛質を見て選ぶようにし、迷ったときは歯医者さんに相談して、いつも適切なものを使うようにしたいですね。
監修:坂部 潤[さかべ じゅん]
キッズデンタル代表。歯学博士。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。大学病院での小児歯科専門医療の経験や米国UCLA小児矯正科での留学経験を生かし、継続管理型の小児歯科専門医療を行う。雑誌や書籍の監修、テレビ出演なども多数。3児の父でもある。
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