ブロック、車、シール貼り...。こどもが好きなことをとことんやると、学力アップにつながる!?
2015/08/11

ブロック、車、シール貼り...。こどもが好きなことをとことんやると、学力アップにつながる!?

わが子の将来の学力をアップさせる方法があるなら、ぜひ実践したいと思うのが親ゴコロですよね。

私の娘の場合、「ピアノがいいらしい」と小耳に挟んで習わせたものの、やる気ゼロのまま5カ月目にリタイヤ。「ならば英語を」と通わせれば、3カ月で「もう行きたくない」と泣く始末...。

こんな教育迷路をさまよった私が、発達心理学者でこどもの学習効果に詳しい大宮明子先生に、「幼児期には何をさせるべきですか?」とズバリ聞いてきました!

"集中力を発揮する経験"をたくさん積ませてあげよう

大宮先生がはじめに教えてくださったのは、「こどもって、虫探しに没頭するとか、シールでずっと遊んでいるとか、好きなことにはすごく集中しますよね。ママは『それをやって何になるの?』と思うかもしれませんが、幼児期には、この"集中力を発揮する経験"がとても重要なんです」ということ。

こどもが好きなことに集中しているときは、脳が快感を感じて活発に動き、たくさんの情報を記憶したり、効率よく身に付けたりできる、ということが数々の研究で証明されているそうです。

幼児期には好きなことで"集中力を発揮する経験"をたくさん積んで、知識習得への"取り組み姿勢"を身につけておくことこそが、とても重要なのだとか!

好きなことを核にすると、言葉や情報整理力、工夫する力も身につく!

こどもって好きなことは真剣になるし、深く知りたがりますよね。しかも、すごい覚えが良かったり...。

大宮先生によると「そう、例えばサッカーが好きな子は、テレビの試合中継を見ながら、『どうすれば勝てるか?』『ああやってキックすると飛ぶんだ』などと考えていたりするんです。興味がない子とは視点が違うので、自然に深い知識や工夫する力がついていきます」とのこと。

ではこどもが好きなことに集中しているとき、ママはどんなサポートするといいのでしょうか?

「そっと見守っているのが一番ですが、こどもが関わり求めてきたときは、応えてあげましょう。例えば、図鑑を一緒に見てあげれば、言葉や文字の習得に役立ちますし、自分で調べる楽しさも覚えます。"好き"を核にして関わることで、芋づる式に周辺知識や経験を増やしていくことができます」と大宮先生。

なるほど〜! そう言われて思い出したのは、友人の長男の電車マニアっぷり。まだ4歳ですが、すごい数の路線を覚えているし、ボキャブラリーが豊富でびっくりしたことがあります。

また、「たくさん集めた物や知識は、こどもの頭の中で"整理"されていきます。電車なら、車体の色や走行地域で区分したり、乗ったことがあるorない、一般的or珍しい、などとさまざまなカテゴリーで整理できるようになっていく。これは"知識の作り方が構造化される"ということで、とても重要な"学習の基礎力"になるんですよ」と教えてくださいました。

おおっ、これは「将来、電車オタク確定だわ...」と嘆いていた友人に伝えなければ〜!

好きなことに没頭させることが、将来の学力を伸ばす!

将来の学力を伸ばしてあげたいと思うママが、今やるべきは、とにかく「こども自身が好きなことを、とことんやらせてあげる」こと。ごっこ遊び、お絵描き、シール、ブロック、戦隊ヒーロー、粘土、虫、車、野球...どんなことでもいいそうです。

こどももママもハッピーなこの方法、今日からぜひ実践してみましょう!
さて、わが娘が一番好きなことは? と言えば...、食べること!
よし、今日の夕飯は「一緒に作る?」って誘ってみようっと♪

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監修:大宮明子[おおみや あきこ]

十文字女子学園大学 人間生活学部幼児教育学科 准教授。専門は発達心理学・認知心理学で、特にこどもの思考の発達、乳幼児期の親子の関わりを研究。主な著書に『幼児期からの論理的思考の発達過程に関する研究』(風間書房)。

執筆者プロフィール

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Dai

エディター&ライター、(株)ケイ・ライターズクラブ在籍。小学生の娘がいます。並外れて涙腺が弱く、ニュースやCMで泣くのは日常茶飯事、『ぼよよん行進曲』は涙で歌えません。好きな言葉は「ママありがとう」、嫌いな言葉は「ママもう起きて!」

ブロック、車、シール貼り...。こどもが好きなことをとことんやると、学力アップにつながる!?

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