大切なのは無償の愛、ゲイの母親を持つ少年のスピーチから学ぶこと
2015/08/26

大切なのは無償の愛、ゲイの母親を持つ少年のスピーチから学ぶこと

近年、同性婚やトランスジェンダーなど、自分の性の悩みをカミングアウトする人が少しずつですが増えてきています。

レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの人達を総称したLGBTという言葉も多く使われるようになってきましたが、日本では20人に1人がLGBTであるといわれています。

そんな中、アメリカのユタ州在住の少年が昨年行ったスピーチが話題となっています。

今回は、このスピーチから筆者が思ったことを、書いてみます。

◯2人のゲイの母親に育てられた少年

スピーチを行ったのは、ライリー・ハックフォード君、当時12歳。

彼の両親はゲイで、元々男性だった2人の母親に育てられたんだそう。

そんな彼が、2014年1月11日にソルトレイクシティで開催された同性愛者の集会でスピーチがこちら。


動画はこちらから


当時のユタ州は同性婚が認められたものの、州による控訴があり、同性婚について裁判で争っている最中でした。

◯ライリー君の伝えたかったこととは...

彼はこのスピーチで、

「自分がゲイである母親に育てられたことを理由に、愛情に恵まれていない家庭で育ったという人がいるけれど、それは間違っている。」

そう語っています。

たとえ法的に結婚ができなくても、どんなときでも一緒にいてくれ、自分や兄弟を守ってくれる両親はとても素晴らしい存在であると。

同性婚を希望し、実際に結婚することができたとしても多くの困難があるでしょう。

LGBTへの理解が深まってきたとはいえ、全ての人が賛成してくれている訳ではありません。

でも、ライリー君のスピーチを聞いていると、本当に大切なものは何か?その本質を問われている気がしました。

こどもに、そして家族にとって1番大切なのは、無償の愛情だということです。

◯男・女である前に、人として

筆者は小学校で勤務していたので、たくさんのこどもに触れる機会がありました。

こども達の育つ家庭環境は、本当にさまざまです。

父子・母子家庭も増えてきています。

だからといって、こどもは愛情不足なのか?というと、決してそんなことはありません。

こども達にとって親とは、何があってもオンリーワン・ナンバーワンの存在です。

忙しい中でも、親が自分のために頑張ってくれていることを、こどもはしっかりと見ています。

日本で同性婚が認められるようになるかは、まだ分かりません。

家庭を持つために重要なのは、男・女である以前に、人として相手のことをどれだけ大切に想っているかだと思います。

温かい気持ちを持てる人にこそ、温かい家庭を築くことができるのではないでしょうか。


参考:LGBT:女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、性同一性障害含む性別越境者などの人々を意味する頭字語。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/LGBT


photo:PIXTA

執筆者プロフィール

Rin

nakko

北欧雑貨が大好きな2児の母です♡
出産を機に、簡単にできるレシピやオーガニック食品に目覚め、忙しくも日々心地よい暮らしを満喫中!
みなさんの育児に役立つコラムを書いていきたいと思います。

大切なのは無償の愛、ゲイの母親を持つ少年のスピーチから学ぶこと

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