レシピ
「大人向きの味つけにするとこどもは食べないし、こども向きにすると大人は物足りないし。そうはいっても別々に料理を作るのは面倒よね...。さて、今日の夜ご飯は何作ろうかしら?」なんてママの声、よく聞きます。大人とこどもがどちらも満足できる料理って、案外難しいものです。
主食にも、おつまみにも! 親子で満足できる2WAYレシピ
そんなときオススメしたいのが、旬の夏野菜をたっぷり使った「トマト入りマーボーなす」。完熟トマトとなすを小さく刻んで挽肉と炒め、合わせ調味料を加えてからめるだけの簡単、手軽な中華風のおかずです。トマトのほどよい酸みと甘み、旨みがなすを包み込み、食欲が落ちる夏でも箸がすすむひと皿です。
「マーボー」というと少々辛いイメージですが、小さなこどもにもおいしく食べられるように豆板醤は控えめに。代わりに、旨み豊かなトマトをたっぷり加えることで、大人にも満足できる深い味わいに仕上げました。
我が家では、白いご飯と食べるほかに、「つるつるにかけてね!」と言われたときは、そうめんにかけることも。細い麺とからみやすく喉ごしがよいせいか、ご飯と食べるときよりもたくさん食べるんですよ。長い麺が上手に食べられない小さなこどもは、うどんやそうめんを短く切ってかけてあげると食べやすいでしょう。
大人は、お好みで最後にラー油や粗挽きこしょうを少々。パパのビールのお供にもおすすめですよ!
トマト入りマーボーなす
大人260kcal
こども174kcal、そうめんを含む場合352kcal
●材料<大人×2人分・こども×2人分>
- トマト(大)...2個(約400g)
- なす...2本
- 豚ひき肉...200g
- A(ねぎのみじん切り大さじ2、しょうが・にんにくのみじん切り各小さじ1)
- B(水150ml、酒大さじ3、しょうゆ大さじ1と1/2、オイスターソース・片栗粉各大さじ1、鶏がらスープの素・砂糖各小さじ1、豆板醤小さじ1/4~1/2)
- 植物油...大さじ1
- ごま油...小さじ1
- 塩・こしょう・枝豆・そうめん...各適量
●つくり方
- トマトとなすは1.5cm角に切る。
- フライパンに植物油を中火で熱して、Aを入れて香りが立つまで炒める。ひき肉、なすの順に加えて炒め、Bを加えて混ぜながら煮立てる。
- トマトを加えて1~2分煮たら、塩とこしょうで味を調えて、ごま油を回し入れてひと混ぜする。器に盛って、枝豆を散らす。
※こども向けには、ゆでたそうめんにかけても。
トマトの「赤」がこどもの「食べたい!」を引き出す!?
ところでこの料理には、もうひとつ大きな魅力があります。それは、トマトの赤い色。「マーボーなす」って、食べるとおいしいのに見た目が地味なせいか、うちでは娘があまり食べませんでした。あるとき、トマトを入れてみたら、「赤くてキレイだね!」と言いながら完食。以来、我が家でマーボーなすといえば、これが定番になりました。
食べ物の色の力って、本当に大きいものです。大人以上に色に敏感なこどもにとっては、明るい色や好きな色がまず目にとびこんでくるハズ。「わ、おいしそう!」第一印象でこどもがそう感じたらしめたもの。もちろん、こどもによって好きな色はそれぞれ違いますから、一緒に野菜売り場に行って「どれが好きかな~?」「食べたいのは、どーれ?」なんておしゃべりしながら買い物をしてみるのも楽しいものですね。
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photo:中川正子
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