離乳食だけじゃもったいない! おいしい和風だしの作り方とだしがら活用術
2015/09/16

離乳食だけじゃもったいない! おいしい和風だしの作り方とだしがら活用術

和風だしといえば離乳食には欠かせないもの。だしを手作りすると、余分な塩分や添加物も入らず安心ですよね。また、だしをとることで料理の味もアップするので、「離乳食用に!」というのはもったいないもの。今回はおいしい和風だしの作り方とその活用術をご紹介します。

がんばりすぎない、おだし生活はじめましょう!

娘はほとんどみそ汁を飲まないこどもでしたし、私自身みそ汁には執着がなかったため、夫がみそ汁大好き派であるにも関わらず、だしにもみそ汁にも無頓着に暮らしていました。
だしパックを使ったり、気が向けばだしをとったり......。お恥ずかしながらそんなお粗末なものでした。

でも、娘が保育園へ通うようになると、どうやら給食のみそ汁は飲んでいるようなのです。
「お給食のみそ汁は飲むんだ」「うん、おいしいよ」「え!?」
軽い衝撃を受けた私は、その理由がだしにあることに思い至り、もう一度パンチを受けました。娘が通っていた保育園は給食に力を入れていて、だしをきちんととっているのでした。

一応、食に携わる仕事をしているのに、何とまあみっともないことか...。そして娘に対しても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。それからというもの、時間の許す限りだしは自分でとるように。相変わらずみそ味はあまり好まない娘ですが、大根やじゃがいもなど、好きな具を入れるとみそ汁を飲むようになりました。もちろんだしは、煮ものやスープにも活用しています。こどもの舌って正直なものですね。

基本のだし

●材料(作りやすい分量)

  • 水...1リットル
  • 昆布...10g(水に対して1%)
  • かつお節...10g(水に対して1%)

●作り方

  1. 昆布をひと晩水に浸す。時間がない場合は、火にかける前に30分以上水に浸す。
  2. 1.を鍋に入れて、弱火で加熱し沸騰直前に火を止め、昆布を取り出す。
  3. 2.にかつお節を入れて、弱火で熱して3~4分沸騰させ、しっかりうま味を出してざるでこす。

※暑い時期に昆布を長時間水に浸す場合は、冷蔵庫に入れておきましょう。
※だしは、冷蔵庫で2~3日保存できます。

だしをとるようになって持ち上がったのが、昆布とかつお節問題。ただ捨てるのはもったいないけれど、そのまま食べるのはちょっとね。ということで、ふりかけや佃煮にしてみたり、昆布は野菜の煮ものに加えてそのまま食べてしまったりあれこれやってみました。

昆布とかつお節ですから、どうしても「和」な味つけになりがちです。そんな時思いついたのが、ツナペースト。刻んだ昆布とかつお節、ツナ、炒めた玉ねぎを混ぜるだけ。サラダにのせたり、パンにはさんだり、春巻きの具にしたりするとこどももよく食べます。冷蔵庫で保存すれば数日日持ちしますので、ぜひレパートリーに加えてくださいね!

ツナディップ

ツナディップ

152kcal(全量。パンのカロリーは含みません)

●材料(作りやすい分量)

  • ツナ(ノンオイル)...1缶(70~80g)
  • 玉ねぎ...1/4個
  • だしがら昆布...15g(昆布約2.5g分)
  • だしがらかつお節...10g(かつお節約5g分)
  • オリーブ油...小さじ1
  • 塩...小さじ1/5
  • マヨネーズ...小さじ1

●作り方

  1. 玉ねぎはみじん切りにして、フライパンに熱したオリーブ油でしんなりするまで炒める。
  2. だしがら昆布とだしがらかつお節は、細かく刻む。
  3. 1.と2.と残りの材料をよく混ぜて完成。

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photo:中川正子

執筆者プロフィール

渡辺ゆき

渡辺ゆき

9歳の女の子をもつお母さんライター、兼フードコーディネーター。何を作っても食べない「イヤイヤ!」離乳食期に悩まされた時期もありましたが、「子育てを楽しむ!」がモットー。ウェブや雑誌を中心に、取材や料理のフードコーディネートを行う。趣味ははちみつハンティング&養蜂。

離乳食だけじゃもったいない! おいしい和風だしの作り方とだしがら活用術

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